こんにちは。松本です。

先日横浜市内で行ったフラットアンテナ(UAH800)の屋根裏設置例の紹介です。

横浜市でUAH800の屋根裏設置

屋根裏でも電波が高品質に受信できることがあります

今回はアンテナ受信方向すぐに同じ高さの家が立ち並ぶ立地で、フラットアンテナ設置にはかなり厳しい条件となっていました。
しかも横浜と言うこともあり、東京タワーが北東になるのでベランダも東京タワー方面にありません。
また外壁設置の可能性を探るにも設置場所も邪魔になる建物もお互い3階建てであり、梯子を立てるスペースも不足していました。
こうなると屋根裏の設置ぐらいしか可能性は残っていません。
ただし屋根裏での調査は有料となってしまうためなかなかこちらからお勧めすることはできません。
今回はお客様のご了承をいただいたうえで調査を行いました。

その結果ピンポイントで良好な電波を受ける場所が見つかりました。

横浜でフラットアンテナを屋根裏設置した際の屋外配線

横浜でフラットアンテナを屋根裏設置した際の屋外配線

今回はアンテナを屋根裏に設置したもののアンテナの配線は一切屋根裏に来ておらず、お風呂上の点検口内までつながるケーブルが2階と3階の間からでていました。
つまり残念ながら屋根裏で配線を完結することができなかったため、一度配線を屋外に出し、既存のケーブルとジョイントすることになりました。
屋根裏からケーブルを引き出した部分は、標準ではシリコンで防水、防虫処理をするだけなのですが、せっかくなので入線プレートの設置をお勧めさせていただきました。

アンテナケーブルを入線プレートを使って引き込み

入線プレートを付けることによってすっきりとした外観になります

できるだけ高い位置に開口し、ケーブルは屋根のラインに沿って配線しています。ケーブルがニョキっと直接出てくるよりも、スッキリとしますね。
ケーブルを通した穴は防虫のことも考えシリコンを注入しています。その他雨のかかる場所でのビス打ちはシリコンをビス穴に注入、もしくはビスと一緒にもみこむことにより防水処理を行っています。

階下へ続くケーブルもできるだけ目立たない経路で配線しています

階下へ続くケーブルもできるだけ目立たない経路で配線しています

ちなみに、ブースターはアンテナと同じく天井裏に設置していますが、点検口からすぐに調整できる位置に取り付けてあります。

屋根裏にブースターも設置

屋根裏に入りきらなくても手の届く位置に設置することによってメンテナンス性を高めました

屋根裏へ入る点検口は通常断熱材でふさがれています

屋根裏へ入る点検口は通常断熱材でふさがれています

今回の工事費用は遠方料金などを除くと以下のようになります。

 

UAH800設置費用 27,000円
ブースター設置費用 13,000円
天井裏作業 5,000円
穴あけ作業 2,000円
入線プレート設置 3,000円
点検口内作業(ブースターの電源ユニット設置) 5,000円
雑材処理費 1,000円
以上合計 56,000円

※遠方エリアの場合は別途遠方料金等が発生します。
※同様の工事でもケーブルの長さや作業場所によって料金が変わる場合があります。
※2011年7月現在の料金です。
※天井裏調査は工事に至らなかった場合でも天井裏作業費が発生しますが、そのまま工事となった場合はこの限りではありません。

天井裏設置を強くお勧めするわけではありませんが、どうやっても外壁では受信ができない状態で、屋根の状態やその他の理由により通常のアンテナ設置が困難である場合は検討の余地はあると思います。ただし、周囲で採用されているアンテナがパラスタックと呼ばれるものや25素子以上の大型アンテナばかりである場合は、天井裏でのフラットアンテナ受信は困難であると予想されます。調査に手間と時間がかかるためどうしても屋根裏内調査は有料とさせていただいております。またベランダ等(※東京タワー方面)で全く電波が受信できない場合など、天井裏での受信がおおよそ不可能であると考えられるときは天井裏内調査をお断りさせていただく場合もございます。
天井裏での設置はメンテナンス性がいいとは言えませんが、屋根上に比べるとメンテナンスしやすい場合もございます。またDXアンテナのUAH800やマスプロ電工のスカイウォーリー(U2SWL)などはもともと室内(屋内)での利用も考えられているものなので、壁などの構造物を通過した電波を受信するということ自体は特別なことではございません。
ただし天井裏設置に関しては、通常の倒壊などの5年保証はありませんのでご了承ください。