こんにちは。松本です。

記事ではフラットアンテナの施工例ばかりご紹介していますが、弊社は20年以上前からアンテナ工事を行っておりますので、八木式アンテナの施工も数多くあります。

先日はたまたまフラットアンテナの工事がなく、アンテナ工事が21件あったうちそのすべてが八木式でした。そこで、今回は八木式アンテナの施工例のご紹介です。

アナログアンテナ入間市での施工で、本来は壁面での設置をご希望されていたのですが、電波が弱く将来的にスカイツリー方面への方向調整が難しい場所であったので、八木式アンテナでの設置となりました。

フラットアンテナでの受信状況は、電波は弱かったのですが質が十分確保できていたので取付は不可能でなかったのですが、状況によってはこのように八木式アンテナの方が適していることもあります。

八木式アンテナで地デジ化八木式アンテナで測ったところ、高さが十分確保できたため電波の強さも充分受けることができました。

築年数がある程度経っている建物であったのですが、アンテナの挿し込みが建物全体で2か所しかなかったため、まずはブースター無しで接続し、電波の状況を室内で測ってみました。

最初に測った時はあまりいい数値ではなかったのですが、室内のアンテナ配線を新しいものに取り替えるととてもいい数値が得られたので、今回はブースター無しで工事終了となりました。

アンテナ線の簡易接続屋根の上できになる配線箇所がありました。

アンテナ本体からの線と、建物からの線を撚ってつなげた後、ビニールテープで防水処理(?)をしていました。

屋内ではまだいいのですが、屋外でこの結線はお勧めできません。

特にブースターを使ったり、BSアンテナに接続されている線では、直流の電気が重畳されていることもあるのでこのような簡易結線は危険です。

F型接栓結合(コンプレッション)新しいアンテナからの配線はS-5C-FBという規格のケーブルになるのですが、こちらは防水型コネクタで加工し、古い配線は3C-2Vという配線だったので通常のコネクタで加工しています。※この後防水処理をするので、本来はどちらも通常のコネクタで加工して大丈夫です。


防水テープ加工後接続部分は防水テープで防水処理をします。
一般的には自己融着テープと言われるものを使います。

ビニールテープ仕上げ自己融着テープ、絶縁テープ、防水テープは種類によってはビニールテープで仕上げる必要があります。今回は両方同じ黒色なので違いが分かりにくいかもしれませんが、こちらは仕上げのビニールテープ処理です。設置時に上下があれば基本的には下から巻き上げていきます。


マスト挿し込み部分の防水処理アンテナマストと屋根馬の接続部分(挿し込み部分)は防水のためにビニールテープを巻いています。もちろんマストも屋根馬も耐候性のものなのでここまでする必要はないかもしれません。昔よく使われていたメッキされていないマストは、屋根馬のボルト固定部分が腐食しやすいので、丁寧な工事担当の方はこうやって防水処理をしていましたが、古いアンテナをたくさん撤去していますがなかなかそういう現場にあたりません。地域によっても工事には特徴がありますね。

マスト頂上もビニールテープなどでふさいでいたのですが、最近は専用のゴムキャップが発売されています。弊社ではこの春からこのゴムキャップを無料で取り付けるようにしています。マスト内部の腐食防止と風切音の防止効果があります。

昔から工事をしていると、昔の工事のやり方があるため新しいものを見逃しがちですが、弊社では最新の工法、材料などにも日々注目し、工事の質の向上にも日々努めております。

アンテナ5年間保証は今まで20余年の実績をもとに充分自信を持っておこなっているサービスです。