こんにちは。松本です。

今日はアンテナ工事の追加項目にある、点検口作業と言うものをご説明します。

地デジアンテナはブースターという電波を増幅する機械を設置するケースが多いのですが、そのブースターは通常本体と電源ユニットの二つの部品で構成されています(一体型のものもあります)。

その電源ユニットとは、アンテナ線に直流電流を重畳させて、ブースター本体まで届けるものなのですが、この重畳電流がブースター本体に届くまでの間に、電気を遮断してしまうものがあります。

それは例えばアンテナコンセント(壁面端子)であったり、分配器であったりします。

もちろんそういったものも電流を問題なく流してくれるものがあるので、その場合テレビの後ろなどに設置することもありますが、昔と違って最近はテレビの設置場所が部屋の隅ではないため、ちょうど目隠しになるようなスペースがありません。

そこで、室内で目障りにもならず、確実に電流を流せる場所として、分配器の1次側(手前・上流)に設置します。

この分配器の設置場所が、浴室点検口であったりするわけです。

浴室内に脚立を立て、この点検口の中で作業をするのですが、この作業費が「点検口内作業費」となっています。

点検口の中で電源コンセントを増設しましたこちらの写真は、点検口内にブースターの電源ユニットを設置し(写真では未接続)ブースター電源用のコンセントを増設した写真です。

多くの住宅で浴室点検口内にアンテナの分配器と、ブースター用の電源が用意されていますが、まれに分配器はあっても電源の無い場合があります。そういった場合に電源工事が必要となりますが、これは国家資格である電気工事士が行わなくてはいけません。

この電源を作る工事が簡易的な場合と、多少手間のかかる場合で金額が変わりますが、手間がかかるのは通常屋根裏での配線の場合です。

手間がかかるというのは、工事自体よりもどの配線から電源を持ってくるかを見極める工程にあります。脱衣所(洗面所)に分電盤がある場合、その横の浴室点検口内では、どの電源線がどの電源回路なのかがわかりやすく、適切な工事を行う判断が比較的楽に行えます。

 

アンテナ工事は基本的な部分は全く資格の要らないものですが、その実奥が深い工事です。

弊社は電気通信工事業(建設業許可)でもあり、また電気工事業でもあります。また長期保証をうたっていますが、創立から20年以上経ちその経験と実績から保証をうたっています。

 

これからも多くのお客様に満足のいくサービスを提供していきたいと思っています。