弊社の工事では、ポラスの物件の屋根裏に地デジアンテナを設置する工事がたびたびあります。
ポラスは屋根裏にアンテナ引込線(幹線)が通っていることが多く、また屋根材や断熱方式も電波を遮りにくいものであるというメリットがあります。
一般的に「八木式アンテナ(魚の骨のようなアンテナ)」の方が「フラットアンテナ(デザインアンテナ)」よりも性能がいいと言われますが、それほど差はありません。
ただし、フラットアンテナを壁につけた場合と、八木式アンテナを屋根の上につけた場合で比べると、アンテナの設置高さが大きく変わるため、住宅密集地など障害物が多い場所では受信状況に差が出る場合は多いと言えます。
また逆に、同じ場所に取り付けた場合は、アンテナの受信能力よりも受信特性が結果に影響しやすくなります。
八木式アンテナは水平方向に長いため、柱の多い屋根裏や、逆に柱の全くない屋根裏(外周部分にしか柱がない場合)では一番受信感度の上がる方向に方向を合わせられない場合があります。
一番受信感度の上がる方向からずれた場合、八木式アンテナの方が電波の受信状況には顕著に影響が出ます。
これはアンテナの指向性の強さの問題なのですが、弊社では実際に同条件で比較実験を行ったデータがあります。
かなり昔のデータで、表も見づらいですがご参考までに気になる方はこちらをご参照ください。
アンテナ研修で行ったアンテナ別受信データ測定
肝心の屋根裏での作業ですが、もちろん屋根裏点検口(天井裏点検口)があることが大前提です。
殆どの戸建て住宅では屋根裏点検口がありますが、中には点検口を設けていない場合もありますのでご注意ください。
ポラスの場合はマルチメディアボックスがあるため、通常のブースター設置作業でも「点検口内作業」が不要で工事料金が若干お安くできます。
そのマルチメディアボックスの設置されているクローゼットとは別のクローゼットに屋根裏点検口が設置されている場合が多いようです。
また、プラスの屋根裏点検口のふたは下から持ち上げるだけで外すことができますが、断熱材が上に載っているため一般の方が開ける場合は断熱材の中身や上に積もったほこりが目や口に入らないように気を付ける必要があります。
今回のように屋根裏に地デジアンテナを設置した場合、他にBSアンテナを設置しない場合は、外にあるアンテナ引込線はそのまま使用しません。
今回のフラットアンテナ工事料金
UAH810の屋根裏内設置
¥48600
- フラットアンテナ工事 ¥22000
- 地デジブースター ¥15000
- 点検口内作業(全身) ¥8000
- 消費税(8%) ¥3600
※2015年6月現在の工事価格・消費税率