前回まとめた記事は既に3年前となり、少し事情が変わってきたこともあり、改めて最新版としてまとめてみたいと思います。
今回はマトリックス分析などを含め、前回よりは直観的にわかりやすくまとめられたらと思います。
一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)近辺でのアンテナ工事業者の選び方をまとめてみました。
テレビの視聴自体、アンテナ工事を行う以外の選択肢もありますが、今回はアンテナ工事を行うという場合の選択肢について検討した記事となっています。
今回も以下のように分類しました。
グループの分類
- 家電量販店
- 街の電器屋さん(他の分類に当てはまる場合を除く)
- アンテナ専門業者(個人事業主を含める)
- インターネット検索結果(アンテナ専門業者を除く)
- ハウスメーカー
- ホームセンター
- 自分自身
-
家電量販店
上記の7グループを価格と品質で分類した図が以下のようになります。
※この分類はあくまで弊社独自調査による一般的な分類で、それぞれ枠からはみ出る個体はあるかと思います。
まずはグループの分布特徴について説明します。
グループ分布特性
- 料金体系がある程度決まっているため、ここを標準としています
- 品質は担当者によって大きく変わるため、低品質から高品質まで品質の幅が広い(当たり外れが大きい)
街の電器屋さん(他の分類に当てはまる場合を除く)
- 実に様々で、一般的には価格相応の品質ともいえるが、逆に品質が高いのに低料金でやってくれる場合や、品質が低いのに高額料金を請求されてしまうという場合もあり様々です
アンテナ専門業者(個人事業主を含める)
- 基本品質は中~最高
- 大筋は価格≒品質だが、高品質のところでは価格帯が広く存在しているように思える
インターネット検索結果(アンテナ専門業者を除く)
- 安かろう悪かろうのみならず、高いのに品質の低いところもある
- 中には品質の高いところもあるが、その場合は金額が高め
ハウスメーカー
- ハウスメーカーは比較的高品質で、工事価格がかなり高めに偏っています。
ホームセンター
- ホームセンターでは品質よりも価格を売りにしている傾向があるため、低価格に偏りがあります
- 追加工事等の内容により価格が跳ね上がる可能性があるため、価格帯は広めとなっています
自分自身
- ほぼ自分次第と言えるので、お金と時間をかけた分品質が上がると言えるでしょう
上記のグループ分布にさせていただいた理由とともに、各グループの特徴は以下のようになっています。
各工事グループの特徴
-
家電量販店
- 下請けの工事業者が多数いるが、技術や知識レベルがバラバラ
- 家電量販店の工事は圧倒的にエアコン工事が主流のため、その他の工事は手薄
- 夏場は技術の高い人はエアコン工事に駆り出される可能性がある
- 孫請けやひ孫請けなどもあり、技術者自体は低賃金労働の可能性がある
- 上記の理由から当たりはずれの差が激しい
- 引っ越しの際に家電等を買った時のポイントを工事料金に充てることができる
- 何かあった時には量販店が窓口になってくれるため、クレームを言いやすい
- 見積もりは基本有料だが、工事をすれば返金(相殺)あり
- 最新の工事に対応できない場合がある
- フラットアンテナなどの種類が限られる場合がある
- イレギュラーの対応には弱め
街の電器屋さん(他の分類に当てはまる場合を除く)
- 個人向けに家電販売と工事を行うのみで成り立っているところは既に少ない
- 人柄やどれだけ収入を目指しているかなどにより、価格も品質も幅広い
- 最安値で最高品質を得られる可能性がわずかだがある
- 近所の場合など、ちょっとしたことでもすぐに相談できる場合がある
- 支払方法は基本的に現金のみだと思われる
- ちょっとしたことならサービスでやってくれる可能性もある
- 良くも悪くも料金体系があやふやな場合が考えられるので、結局高くつく可能性もある
- アンテナ工事に対しての経験が電器屋さんによって大きく異なる
アンテナ専門業者(個人事業主を含める)
- 専門業者として成り立っている以上品質は一定レベル以上であると思われる
- 価格帯も幅広いが、基本的には高いところは品質も高め
- 専門であるため、様々な工事に対応できる(⇒品質が高い)
- 専門であるために、コストパフォーマンスが高め
- 安値で薄利多売型もあればその逆やコストパフォーマンスに重点を置いた業者もいる
- 専門知識や施工経験が比較的豊富なため、イレギュラー案件もこなせる可能性が高まる
- 他の工事と組み合わせようと思ったときに出来ないことが多い
インターネット検索結果(アンテナ専門業者を除く)
- アンテナ専門業者でない場合、「安かろう悪かろう」のリスクが高い
- とにかくなんでもやる、と言う会社(?)も多く、品質が高くない場合もあるが中にはものすごく品質の高いところもある
- 色々やるが、アンテナもやります、と言う場合はたくさんのことをいっぺんに頼める
ハウスメーカー
- 全体的に金額は高め
- ハウスメーカーと言う立場上、品質は一般的には高め
- 竣工前の電気工事と連携して融通の利いた特殊な工事ができる場合がある(⇒品質が高い)
- 工事金額が高くとも、自宅のローンと一緒に組み込める場合がある
ホームセンター
- BIY(Buy It Yourself)方式を取っているところが多く、工事費が低い場合が多い
- BIYの場合は、材料費と工事費が別になっているので注意
- 追加工事や特殊作業などで、担当者の采配でコストパフォーマンスに大きな差がつく可能性がある
- ホームセンターで売られている商品を使うため、細かい要望には応えづらい可能性がある(⇒品質が高くない)
- 家電量販店同様、窓口と施工担当が別なので、クレームなどは言いやすい
自分自身
- 個人の技術に依存するが、好きなように工事を行うことができる
- 品質の高い工事を行おうと思ったときに、工具や測定器がないと難しい(⇒価格があがる)
- 品質にこだわらなければ最安で工事を行うことができる可能性がある
- 屋根の上など危険作業はお勧めできない
- アンテナを買ってみてうまく受信できなかった場合に出費がかさむ
- 自分の時間と労力を使う必要がある
それでは、結局どこに頼むのがいいのか
タイプ別にまとめると以下のようになります。
とにかく安く仕上げたい場合
お勧め!
インターネット検索結果にて、最安値を探す
- 注意点
- 見かけ上の金額と実際の工事金額に大きな差がある場合がある
- 特殊な工事には対応していなかったり、工事を行ってもらえない場合がある
仕上がりの品質等はあまりこだわらないが、とにかくアンテナが必要で安く仕上げたい、と言う場合にはインターネットで最安値を探すのが第一です。
ただし、広告等で「アンテナ工事が1万円以下!」などとうたっていても、実際の工事金額がそうであるとは限りません。
電波のいい場所ではブースターは必要ありませんが、全体で見ると圧倒的に多くの場所ではブースターが必要です。
ですから、必ず「ブースター工事を含んだ」工事価格で比べる必要があります。
ブースターが必要なければその分金額が下がりますから、その場合はラッキーだと思いましょう。
ちなみに、弊社ではブースターをつける必要があるかどうかの明確な判断基準を設けていますので、雰囲気などでブースターの設置を検討するということがありません。
自分自身で設置する
- 注意点
- 簡単に設置できる場合を除いて、工具や材料費などで結果的に高くなる場合がある
- 屋根の上などの危険作業は、訓練を受けずに行うことはお勧めできません
- 壁面設置などの場合は、事前に電波状況を確認しないと、壁に傷が残ってしまう
屋根の上ではなく、ベランダや屋根裏点検口の中に設置するなど、環境が整っている場合では個人で取り付けてしまうことも大いにアリだと思います。
例えばスカイツリーが窓から直接目視できるような場所では、小型の室内アンテナでも十分受信できることが多いです。
大げさに工事を行うということだけでなく、視聴するテレビの隣に小型の室内アンテナを設置するだけでも十分地デジが受信できることもあります。
ただし、BS(110度CS)を各部屋で視聴したい場合は、専門の工事業者に頼む方がいいと思います。
機会があればDIYのススメとして注意点などをまとめてみたいと思います。
高品質な工事にこだわりたい場合
お勧め!
アンテナ専門工事業者に頼む
- 注意点
- 必ずしも高品質とは限らない
- 工事価格が相対的に高くなる場合がある
- 支払い方法の選択肢が限られている場合がある
弊社もここに属しますが、やはり一番お勧めしたいのはアンテナ専門工事業者での施工です。
もともと弊社のコンセプトは、適切な工事を適切な価格で普及させたいと言うものであり、「現在で言う高品質」が一般的に普及すべきだと思っています。
ただし、業界的には地デジ切替と言う大きなイベントの際にバブルが起こっていますので、その際に参入してきた業者もまだあります(撤退したところも多い)。
つまり、儲かる市場だと思って、十分な訓練などを積まずに独立、起業をしている場合もあるため、十分な技術を持っていない場合もあります。
いい業者の見極めは、一般の方では非常に難しいとは思いますが、どんな疑問にも納得いく答えをもらえる業者であれば信用できるのではないでしょうか。
また、専門業者の場合は取り扱っているアンテナのバリエーションが豊富だったり、特殊な案件でも対応してもらえる可能性があると言えます。
ハウスメーカーに新築時に一緒に頼む
- 注意点
- 工事金額が高め
- 工事の種類が決まっている場合がある
ハウスメーカーに頼むメリットとしては、住宅設備として住宅ローンの中に支払いを組み込むことができる場合があります。
また、事前に相談することにより、アンテナ配線などもアンテナに最適な場所を考えて施工してもらうことができます。
特殊な事例には対応してもらえる場合とそうでない場合があると思いますが、家屋に設置せずに別支柱(スッキリポールなど)を設置し、アンテナは支柱に、配線は地中埋設などで配線することもできるかもしれません。
ただし、屋根裏設置などの前例の少ない特殊設置に関してはNGであることも考えられます。
また、実際に工事を行うのは自社の工事部門スタッフ、現場の電気工事担当、提携しているアンテナ専門工事業者、などハウスメーカーまたは展示場ごとにバラバラなので注意が必要です。
自分の家の工事が特殊な場合
お勧め!
ハウスメーカーに新築時に一緒に頼む
- 注意点
- 新築と同時でない場合は基本的に対応してもらえない可能性がある
屋根の形状が特殊であったり、梯子を立てられないような場所、3階以上の高さの建物、屋根の勾配が急な場合など、新築と同時であれば足場の上から作業を行ったり、必要に応じて「屋根足場」を組んで工事を行うことが可能です。
この「足場を使って工事を行う」と言うことは大きなアドバンテージとなりますが、逆にいうと足場がなくなってしまうとメンテナンスもできない可能性があります。
例えば大雪や台風等でアンテナが倒壊した場合などに、わざわざ足場を組まないと手直しなどができない可能性があります。
※自然災害によるアンテナ倒壊等は火災保険などで対応できる場合があります。
アンテナ工事専門業者に頼む
- 注意点
- 足場が必要な場合などは工事に対応してもらえない場合がある
専門業者は経験が豊富なことが多く、特にいろいろな事例を経験しているところでは「一見取り付けが難しい案件」でもアンテナ工事を行える可能性があります。
ただし、専門業者はプロの観点からアンテナ設置自体を断るということもあるかと思います。
アンテナ設置にこだわることにメリットがあまりないというケースもありますから、まずはよく相談して意見を聞くことが大切です。
インターネット検索で幅広い施工に対応してくれる業者を探す
- 注意点
- 高額になる可能性が高い
- 業者の詳細を確認する
いわゆる何でも屋、と言うジャンルもありますが、時間がかかったり特殊な材料を手配してでも、とにかく形にしてくれる、という存在があります。
様々な経験から、独特のアプローチで施工を行ってくれる可能性もあります。
ただし、個人としてやっている場合なども含め、将来的な保証や万が一の事故の補償など、不安要素があれば事前に確認を取るべきです。
特殊な施工であれば事故が起きる確率も上がります。
事故を100%防ぐことは無理ですが、万が一壁に穴が開いてしまったり屋根が壊れてしまったりした場合に、逃げずにきちんと補修してもらえるのかなど、少なくとも相手の所在地などは確認することをお勧めします。
貯まったポイントをうまく利用したい場合
お勧め!
家電量販店に頼む
- 注意点
- 工事担当者がどういう人なのか全くわからない
- 事前見積りが必要な場合がある
新築時に家電を買いそろえるのと同時にアンテナ工事を頼むときなどにお勧めの選択肢です。
現在では多くの家電もネット購入の方がメリットがあると考えることもできますが、大型家電や設置の必要なものはまだまだ家電量販店に軍配があがるのではないでしょうか。
また、ポイント還元などを行っている家電慮反転の場合は、そのポイントを工事料金の支払いに充てることもできる場合があります。
ただし、アンテナ工事は特に現場によって工事料金が変わる可能性があるため、事前に見積りを頼み、その後再度店頭に赴きポイント支払いを行う必要があります。
なお、この「事前見積り」は通常有料となりますが、現場に見積りに来た工事担当者との相性がいまいちの場合は、工事をキャンセルするというのも一つの選択肢です。
もしかすると、ものすごく腕のいい業者が担当してくれる可能性もあるため、「有料でもまず見積りに来てもらう」と言う方法もお勧めです。
現金以外での支払いにしたい場合
お勧め!
家電量販店に頼む
- 注意点
- 事前見積りが必要な場合がある
- 工事料金の支払いは店頭での受付となるため、2度手間となる
前項の「ポイント支払い」と同じ考え方ですが、多くの家電量販店ではプリペイドカードやクレジットカードでの支払いに対応しています。
ただし、工事金額が確定しているということが前提のため、事前に見積りを頼むか、工事後に店頭払いと言う手間が必要です。
また、通常現場に来る工事担当者では支払いに関する決裁権はありませんから、工事終了後に店頭払いをするためには、事前に店舗担当者の確認を取っておく必要があります。
なお、店舗担当者でもすべてのスタッフに決裁権があるわけではないので、トラブル防止としては役職のついたスタッフに確認を取ることをお勧めします。
ハウスメーカーに新築時に一緒に頼む
- 注意点
- 工事金額が高め
- 工事の種類が決まっている場合がある
- 状況によっては現金での出費が必要となる
事前に住宅ローンに組み込むことができる場合があります。
また、細かい仕様変更などに対応するための「預り金」による清算という場合もあります。
なお「預り金清算」を見込んでいた場合、万が一仕様変更などが預り金を超えた場合、現金での出費が必要になります。
その他
- 注意点
- クレジットカード決済で手数料を取られる場合がある
- 現場で清算できない場合がある
弊社では現場でのクレジットカード決済に対応しておりますが、他にも同様のサービスを行っている会社があるようです。
また、ネットショップを経由して「商品を購入」と言う方法を取ってクレジットカード決済を行う場合があるようです。
上記の方法や、クレジットカード決済手数料を顧客に請求するのは、クレジットカード会社との契約違反になる可能性があります。
契約違反をしている会社に工事を発注することのリスクはよく考えた方がいいでしょう。
他に、弊社では現在対応しておりませんが、オリコなどでのリフォームローンなどを利用できる場合もあります。
ただし、これらは最低金額が設定されていたり、利息が比較的高めだったりするため、安易な利用はお勧めできません。
最後に
上記のおすすめグループはあくまで弊社での見解であり、グループを一般化してとらえています。
ですから、グループとしてはここに当てはまるが、実際に品質と価格のバランスを見るとグループの範囲外にある、という場合もあります。
また、このマトリックス分布図では、もちろん一番左上がいいのですが、業界としては右上の枠の中が活性化することが理想だと思っています。
将来的にも長く、標準品質以上のサービスを提供するには、やはり適正価格でのサービス提供が欠かせません。
価格だけで魅力を高めようとすると、そのサービスは将来的には縮小し、アフターサービスなどを行うことは難しくなります。また労働環境も悪く、いいスタッフが在籍し続けることはないでしょう。
ただし、アンテナ工事がサービス業として特別なわけでもなく、その内容と価格のバランスは人それぞれのニーズがあると考えています。
その様々なニーズに対して、この記事が一つの指針になれば幸いです。
弊社をお選びいただいたユーザーの方々から頂いた、工事前のアンケートや工事後のアンケートも公開しています。
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クラウンクラウンが選ばれる理由