クラウンクラウンでは、アンテナの新製品をチェックしてできるだけベストな商品をユーザーの皆様にお使いいただけるように努力しています。
性能比較や、単純に見た目の比較、取り付けやすさや耐久性など、精度や種類は研究機関並ではありませんが、実に様々な観点でメインとして使用するアンテナを決定します。
今回は、弊社の検証結果で「基本的には使用しないアンテナ」と位置付けた商品の後日レポートとなります。


金具の一部分ではありますが、かなり錆が進行してしまっています。設置から約3年の状態です。

金具の一部分ではありますが、かなり錆が進行してしまっています。設置から約3年の状態です。

こちらのアンテナは検証のために取り寄せたものの、サンプルが頂けなかったので実証用に購入し、結果お客様用としては使用しなかったというアンテナです。
使用しなかった理由は以下の通りです。

  1. 受信性能がいまいちだった
  2. デザイン(形)がいまいちだった
  3. 塗装が安っぽかった

なお、当時のフラットアンテナ(デザインアンテナ)としては仕入れ値が最安で、性能が多少劣るものの工事店からするとコストパフォーマンスはかなりいい製品だったと思います。ですから、フラットアンテナ工事を安く行うと大きくうたっている会社さんでは特によく使われていたように思います。
ですが、写真ではわかりづらいのですが、塗装がとても安っぽいのです。
単体で見る分には「こんなものか」と思ってしまうかもしれませんが、他のメーカーのものと並べると明からに下のランクです。
形のデザインに関しては好みがありますので、何とも言えませんが、あまりお勧めしたい形ではなかったとも言えます。

ともかく、実機を購入したうえでお客さまには提供できないとなると、弊社で使ってみるという結論に至りました。
元々は屋根の上にアンテナを立てていましたが、そのアンテナは撤去し、このフラットアンテナを社屋に取り付けることにしました。
既にDXアンテナのUAH800などは設置試験を始めていましたが、こちらのアンテナは実際に受信用を兼ねての設置となりました。
先日、DXアンテナから小型のフラットアンテナが発売されましたので、その実力をマスプロ電工の小型フラットアンテナと比べるための試験を行ったときに気づいたのですが、このアンテナのベース部分がかなり錆びてしまっていました。
塩害地域でもありませんし、通常使用状況下での結果です。
このままでは壁に錆が垂れて汚れがついてしまいますね。
こちらのアンテナをお使いの方は、早めに錆対策をされた方がいいかもしれません。

なお、ビスも鉄のビスを使っている場合は、錆が早くに発生しやすいので、雨が良く当たる場所の場合は錆止めかビス自身への防水をされた方がいいかもしれないですね。
※ステンレスも錆びます。

こちらはDXアンテナのUAH800ですが、設置から4年以上たった今でも錆びてはいません

こちらはDXアンテナのUAH800ですが、設置から4年以上たった今でも錆びてはいません

アンテナは長く使うものですので、どういったものを取り付けるのかも気にしてみた方がいいかもしれないですね。