先日県内の某庁舎にてテレビの天吊り工事を行ってきました。
今回は電源や配線工事は特別必要なく、しっかりと天井からテレビを吊るすことがメインとなる工事でした。
天井自体は石膏ボードなので、ここに直接吊るすことはできません。
天井裏のコンクリート部分にアンカーを打ち込んでテレビをつるすことになります。
今回は近くに点検口があったため、そのまま作業をすることができましたが、状況によっては点検口を設ける必要があります。
天井裏には様々な障害物があるので、室内から見た理想の取り付け位置に、必ずしも取り付けできるとは限りません。
天井裏と室内の取り付け希望位置をよく見比べたうえで、小さい孔を天井にあけ、床から鉛直にレーザー光を照射し、天井裏のどの位置に理想のセンターが来るのかを確認します。
そのうえで、必要に応じて設置場所を微調整し、天井裏でアンカーの設置位置を墨出しします。
気をつけなくてはいけないのは、単純に障害物をかわせるかということだけではなく、既に施工されている他のアンカーとの兼ね合いです。
近くに既設のアンカーがあった場合に、きちんとした離隔をとらなくては、新設のアンカーの耐力が発揮されないばかりか、既設のアンカー強度も落ちてしまいます。
金具が直接フラットなコンクリート部分に固定できれば、水平、鉛直を気にすることはありませんが、コンクリート部分が凸凹していたり、水平でなかったり、また今回のようにボルトで吊るした場合は、きちんとパイプが鉛直になるように調整が必要です。
上写真のような固定は必須ではありませんが、今回のように微調整によって可能になるようであれば、積極的に行っておきたい処置ですね。
今回の金具には小さい機器を一緒に設置できるスペースも、テレビの逆側(裏側)に設けられています。
また、こういった天吊り金具のほとんどは、固定した状態で首ふりできるようには想定されていませんので、もし設置した状態で首ふりをさせる必要がある場合は金具選びを慎重に行わなければいけません。
また、壁掛けの場合も同様ですが、設置後にユーザーご自身で確度の調整をするなどの場合は、通常よりも強度を高く設置する必要があります。
基本的には設置後頻繁に角度を調整することを前提としていない場合がほとんどですので、ご注意ください。
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