風でアンテナが曲がってしまった

こんにちは。松本です。
今回は風でアンテナが曲がってしまった現場でのフラットアンテナへの入れ替え工事の様子をお伝えします。

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「気が付いたらアンテナが曲がっていて、今にも倒れるんじゃないかと心配です」
そういったお電話をいただきました。
お伺いして驚いたのですが、写真のようにかなりアンテナが曲がってしまっていました。
倒れていなくて良かったのですが、実はこのアンテナ、中間と天辺の2か所にワイヤーを張っていますがそのうち中間の方はステンレスワイヤーを追加して補強してありました。もとのワイヤーはカラーバインドなどと呼ばれるコーティングされた鉄線です。
天辺のワイヤーが鉄線で弱かったため切れてしまい、風にあおられて曲がってしまったようです。
風でアンテナが曲がってしまった屋根の上に登ってみて近くで見ると更に曲がり方の凄さを実感しました。一般家庭用のアンテナ設置でよく使われている直径25mmのマストを使っていますが、この径で3.6mの高さだとやはり曲がりやすいのかもしれません。更にアナログのVHFアンテナ、テレビ埼玉用のUHFアンテナ、地デジ用のUHFアンテナが設置してあり、それらすべてが中間ワイヤーの上にあるので、マストにかかる負担は大きかったと思います。
現在は弱電界地域や障害物の多い地域を除き、1.8mのマストが一般的ですので、このように曲がってしまうことは少ないと思いますが、やはりマストは直径32mmタイプの方がいいと思います。
弊社では現在標準工事は直径32mm、1.8mのマストを利用します。

さて、手直しに移りますが、もちろんこのアンテナは撤去することになりました。
以前工事(おそらくは既存のアンテナに地デジを追加)をされたときはアナログのテレビが残っていたようですが、現在はすべてのテレビが地デジ化されたということもあり、スッキリとしたいというご要望をいただきました。
ご高齢のご夫婦でしたが、70過ぎの奥さまが「テレビで見た壁につけるアンテナはどうですか?」とおっしゃるので、是非にと測定させていただきました。
おそらくテレビでご覧になったのはマスプロ電工のスカイウォーリーだと思うのですが、弊社では多くの経験により通常はDXアンテナのフラットアンテナをお勧めしています。
今回はUAH800を使用しました。

フラットアンテナ

東京タワー方面は、若干壁面と平行ではないのですが、今回は平行に設置をしてもほとんど数値の変化がなかったため、平行設置としました。
既にBS+地デジ用のブースターが設置されていましたので、そのラインにつなぎかえて工事は終了です。ご主人も奥さまも、これで風が強い日でも心配することが無くなって良かったと喜んでいただきました。アンテナが倒れて瓦が割れたりしたら大変、と心配なさっていたので、その安心感と喜びがとても伝わってきてこちらまで嬉しくなってしまいました。
フラットアンテナ
 
屋根の上からアンテナが無くなり、外観もすっきりしました。
今回は既存ブースターを利用したため料金も抑えることができてなによりでした。