今回はテレビ埼玉(テレ玉)用のアンテナが設置してあるお宅で、現在テレ玉の受信ができており、他の地デジチャンネルが時々映るという環境のお客様宅での工事でした。
アンテナ自体は古かったのですが、写真でわかるように形は問題なく整っており、更に固定用のネジが問題なく動かせたというのがポイントです。
既にVHFは利用していないということでしたが、撤去・処分は費用が掛かるため、まずは方向調整で改善できるか試してみることになりました。※方向調整でうまく受信できない場合や、方向調整自体ができない場合は新設するという前提での工事でした。
すると、前述したとおり固定用のネジを問題なく緩めたり固定することができたので、まずは方向調整から始めました。
元々かなり方向が違うのにいくつかのチャンネルが多少受信できていました。そのため、きちんと方向調整をすれば綺麗に受信できる可能性は高かったのですが、結果として方向をきちんと合わせることによってしっかりとした受信をすることができました。
左の写真は小さくて文字が読みづらいのですが、21ch(フジテレビ)で58.1dBμV、MER、BERというデータの質を表す数値はともに最高値(最良値)を記録しました。実はこの段階で方向だけではなく高さの調整もしています。
以前も書いたことがあった気がしますが、地デジのアンテナは一概に高くすればいいというものではないのですが、高さを上下に動かしてみることは受信調整の上で重要です。今回は少し高くしました。
頂点にはすでに不要なアナログアンテナがあったので、アンテナ同士の干渉を避けるために、離隔距離を取ったうえでの設置です。
屋根の状況、アンテナの状況、調査時間などにもよりますが、アンテナの方向調整は8,000円から行っております。
ただし、ある程度年数が経っている場合は、方向調整をしようとするとネジ部などが破損することもあるので、破損した場合や調整しても受信できない場合などは新設工事をするということを前提にお受けしております。
アンテナ方向調整で綺麗に映るようになる目安は以下の通りです。
1.現在テレ玉(もしくは他の地方放送)用のアンテナが設置されており、テレ玉方向と東京タワー方向が45度以上開いている。
2.現在地方局が問題なく受信できており、他のチャンネル(011~081)がある程度映っている。
3.UHFアンテナの取付位置に手軽にアクセスできる。※高いマストの上の方についている場合などは方向調整はできません。マストごとの方向調整が可能である場合を除く。
4.うまくいかなかった場合はアンテナを新設すれば受信できる環境である。
5.アンテナマスト自体がしっかり立っている。
屋根馬など、アンテナを支える部品の経年劣化等がひどい場合はお断りさせていただいていますが、工事時間も料金もお手頃な工事ですので、該当する方は一度ご検討いただくのもいいかと思います。またアンテナの方向調整は、アンテナの寿命等をお約束するものではございません。アンテナ倒壊補償もつきませんのでご理解いただいたうえでお申し込みください。