松本です。
今回は先週の水曜日に行ってきたFPDI(Flat Panel Display International)2010のレポートです。動画もいくつかとってきたので、Youtubeにアップしたものを交えてのレポートとなります。
これはLGのブースで見かけた47インチの裸眼3Dディスプレイです。
各社多くの眼鏡式、裸眼式、それぞれ大きな3Dディスプレイを展示していました。
ブースによって流れている映像ソースの質に差がありすぎて、一概にどこのメーカーが素晴らしいとは言えないのですが、個人的に感動したのはデルタ電子というところにさりげなく展示していた裸眼3Dディスプレイ。隅っこだったし、ブースも小さかったし、真ん中にはサムスンやLGが大きく構えていたのでものすごく地味に思えたものの、今回の3Dディスプレイの中では一番感動しました。(※最初に見たというのがあるかもしれないけれど)
5m以上離れて見ても、しっかり立体感のある映像でした。それ以上はスペースの関係で離れられなかったのですが、3Dとしての視野角も思ったよりあったし、これなら商用としても十分使えると思いました。また、ソースがわかりやすくてよかったのではないかとも思いました。
次に目をひいたのがこれ。
[World’s Slimmest 42″ LED LCD TV]
と上には書かれていました。
これはとても薄い!
これを真横から見ると・・・・
この薄さ!
やはり多くのギャラリーがその薄さを撮影するためにたくさん集まっていました。
カメラを構えていても容赦なく前に入り込んでくる・・。
いつの間にか後ろに追いやられてしまいました・・・。
その後各ブースを回るうちにまた驚かされたのはこれ。
LGの透過型タッチディスプレイです。
マルチタッチなのかは確認できなかったのですが、その映像と操作感に驚きました。
大きさは47インチで、オフィスの窓としての利用も想定しているようです。防水や強度に関してもこの場で情報は得られなかったのですが、こういう実物を見るとワクワクしますね。
職業柄、ディスプレイの性能などと同時に、設置、施工方法がとても気になりました。
(※もともとFPD設置技術等の調査も兼ねて行っていたのですが)
続いてサムスンのブースに行くと最初にあったのはこちら。
いわゆるホログラムですね。
確かに背景にあるフィギュアの手前に浮いているように見えました。
これも3Dディスプレイの一つですが、他の3D方式とは全く違いますね。
飛び出てくるのではなく、そこにあるように見える。だからソースとしては背景などの無い、ある物体のみを表示するのに向いているのでしょうか。これが360度、と言わず上や下からも含めた全方位で見えるようになるとすごいですね。
また中心に入っていくとここにもありました。
透過型ディスプレイ。
よく見かけるショーケースですが・・・実はこれ、ガラスに絵が描かれているわけではないんです。
またそのすぐ隣になったのは、こちらも透過型タッチディスプレイ。
展示は46インチですが、すでに70インチのものを納入しているようです。よく聞き取れなかったのですが、韓国のメディア(テレビ局?)で使っているように聞こえました。
LGに比べて緑がかって見えますが、背景色はいくつかパターンがあって、日差しに応じて変えられますよ、と言うようなことを言っていました。
消費電力も少なめのようで、一緒に展示していた小型の太陽光発電パネルで十分まかなえますよと言っていました。マルチタッチに対応していると言っていたような気もしますが、マルチタッチ操作をしているのは見かけませんでした。
また少し離れたところにもう少し小型の透過型ディスプレイを利用したデモが数点ありました。
これはGALAXY S のショーケースに透過型ディスプレイを組み込んだ例です。
他にもE-INKの素材感や視野角、折り曲げ可能なディスプレイ、円筒状の大型ディスプレイなど、色々な展示がありとても楽しかったです。