やはり屋根の上にはアンテナを立てたくないというご希望で、フラットアンテナで電波調査をして、だめなようであればキャンセルさせてくださいとのご依頼でした。
お客様宅は東京タワーより直線距離にして48km。
距離だけで言うと正直言って難しいところです。
ですが以前弊社で取り扱っている(※正確に言うと有名メーカーのものは全て取り扱っているのですが、現在弊社で強く推しているものと言う意味です)DXアンテナ製のフラットアンテナでの受信をされているという東松山市在住の方のブログを拝見したことがあったのです。
また地図で東京タワーとの位置関係を調べると、2点を結ぶラインが、途中東武東上線の朝霞駅~川越駅間と重なり、なんとなく電波の通りがいいように思えたのです。線路沿いには駅ビルをはじめとする高層の建物も建っている可能性もございますが、もしかすると逆にそれらが光ファイバーなどのような導管に近い役割を果たしたのかもわかりません。そのあたりははっきりわかりませんが、ともかく無事にアンテナ工事を終了してまいりました。
屋根の上からフラットアンテナを使用して電波の強度と質を測定。今回はC/N比(※1)を計測いたしました。結果強さ、質ともにそれほど余裕はないとは言え、問題ないレベルであったので工事を決行いたしました。
今回は塗りなおしたばかりの屋根と言うことで、かなり足元が滑りやすく危険であったため、シリコンコーキングは後施工ではなく金具の裏に充分に塗ってから取り付けを行いました。壁面にぐっと押しつけたときに余分なシリコンが出てきますが、そういえば、子供のころにカラー粘土でこのような遊びをした思い出があります。
お客様宅より、東京タワー方面の景色です。
障害物となるようなものがほとんどなかったのも今回の良好な受信結果につながっていると思います。
東京電力の電波障害補償ケーブルでアナログ放送をご覧になっていたとのことで、今回はそのアナログ波を活かして工事をしたのですが、このような結線部分がありました。どの段階で施工されたものなのかはわかりませんが、少々雑な工事です。施工段階では問題ないと思いますが、このままでは劣化しやすいので経年劣化による受信障害が早い段階で起きてしまいがちです。普段からこのような施工を行っている方なのかもしれませんが、せめてビニールテープをブチルゴムや防水テープで仕上げてほしかったところです。今回はこの部分はカットして配線をし直しました。
写真ではわからないかもしれませんが、断面部分を見てもすでにかなりケーブルの内部腐食が始まっていました。
ブースター本体をアンテナとは反対側に取り付けています。
アンテナとブースターはあまり離れない方がいい場合もありますが、悪い影響が出ない限りは見た目やメンテナンス性などを考慮して取り付け位置を決定します。
それにしても足跡が屋根にかなり付いてしまったので、最終的に屋根の掃除で30分程度時間を費やしました。
最終的に仕上がった状態の写真です。
やはり綺麗に仕上がりますね。屋根の上でないのでアンテナが倒れる心配もないですし、色々とメリットはあります。
少しアップにした写真です。
東京タワー方面に向けているので、やや正面とは違う方向を向いていますが、外観的には気にならないと思います。
今回はフラットアンテナ工事27,000円、ブースター工事13,000円、ブースター電源屋根裏作業5,000円の合計45,000円の工事でした。
場所や宅内のアンテナ差し込み数によってはブースターを高出力の40dBタイプ(20,000円)に変える必要もあるかと思いますが、東松山市近辺でもフラットアンテナをご希望される方は取り付け可能である場所もございますので、是非弊社に見積もり依頼をおかけください。
※1 C/N比とは、CNRと書いたりもしますが、Carrier to Noise Ratioのことで、信号のノイズの量などを表わします。
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