こんにちは。クラウンクラウンの松本です。
ここ最近屋根裏へのアンテナ設置の割合が急激に増えてきました。
色々な事情がありますが、今回もやや特殊な事情から屋根裏設置になったその経緯をご説明したいと思います。

 
まず今回は埼玉県ふじみ野市で地デジフラットアンテナ(デザインアンテナ)とBSアンテナ(110度CS)の設置工事でした。
フラットアンテナでも充分受信ができたのですが、肝心のアンテナ線のつなぎ込み(引き込み線)が、アンテナ設置位置とはかなり遠い位置にありました。
洋風レンガの屋根の上をぐるっと引き回すよりも、アンテナ設置位置近くに引き込みし直すことができないかを調べました。
 
また今回はブースターが既に設置されており、それが屋根裏(天井裏)にありました。
つまり、屋根裏に大元のアンテナ配線があるということです。
そうであれば、比較的新規で引き直すことはやりやすく、更には切妻屋根であったため屋根裏がそのまま外壁に面しています。
 
また地デジアンテナとBSアンテナが同じ面で受信できたため、それぞれに接続するアンテナ線を新規配線するのが第1案です。
ですが、わざわざ2本配線するなら、地デジは屋根裏でも受信できるのではないか、と考えました。

元々設置されているブースターは、地デジ、BS両方に対応していましたが、屋外に出ている引き込み線は1本だったため、そのまま接続するにはあらかじめ地デジとBSを混合(1本にまとめる)してからつなげる必要がありました。 その場合は別途「地デジ/BS混合工事」が発生するため、実は今回のケースでは新規配線の方が安上がりなのです。

また、配線用の穴を2カ所あけるよりも、1カ所に抑えることで穴あけ作業料金も安くできました。

新規に配線したBS用のアンテナ線を利用してBSアンテナを屋根裏外壁に設置

新規に配線したBS用のアンテナ線を利用してBSアンテナを屋根裏外壁に設置


BSアンテナの設置位置は、換気孔などの場所や屋根の形状など様々な要因を踏まえて、屋根の頂点真下に設置しています。 

オプションで防雨入線プレートを設置できます

オプションで防雨入線プレートを設置できます


今回は防雨入線プレート設けるよりは、このままの方がすっきりと仕上がって良かったと思います。
雨水がアンテナ線を伝って穴の方に行かないように、一度下向きに這わせてから穴に差し込みます。これをトラップと言います。
今回は屋根裏からも作業のできる場所だったので、内側からも防水をして、ケーブルが揺れて隙間ができないように、ケーブル自体の固定もしてあります。 

 
今回は結局真正面に向けていますが、方向調整の自由度と受信感度で一番お勧めのアンテナです

今回は結局真正面に向けていますが、方向調整の自由度と受信感度で一番お勧めのアンテナです


UAH800シリーズのアンテナは、すでに生産完了品となってしまい入手が非常に困難なのですが、屋根裏設置には一番適したアンテナだと思います。
もちろん状況によって変わることはありますが、一番オールマイティですね。
特に現在の東京タワーエリアでは、近い将来もしかすると方向調整が必要になるケースもありますし、今回はほぼ真正面に向けて受信できていますが、設置時から取り付け場所からの方向調整の自由度はダントツです。また、弊社のテスト結果では新型のアンテナUAH810シリーズよりも受信能力は若干上だと出ています。
高価なブースターですが、最初から設置されていました

高価なブースターですが、最初から設置されていました


BSのみならず、CATV(ケーブルテレビ)にも対応した高価なブースターですが、最初から標準でついていたというのは驚きです。
ですが、BS受信面とは反対に引き込み線が1本出ていただけと言うのは、少し不親切と言えますね。どうせならベランダ(引き込み線とは反対)にBS用の線を出してあげたらいいと思うのですが・・。そういう配線こそ、後からやるのが大変ですからね。
1つ空いていますが、8分配されてしまうことには変わりありません

1つ空いていますが、8分配されてしまうことには変わりありません


今回はブースターが既に設置してありましたが、このように8分配器がついているとBSアンテナはブースターを入れることを強く推奨しています。工事をする日は通常天気がいいので、その日は映っていても天気が悪くなると途端に映らなくなるという可能性が高く、後からブースターをつけるのはあまりいい工事とは言えません。
しかし、現在の新築であれば6分配程度まではブースター無しでBSアンテナが充分受信できる場合が「多い」です。もちろん条件によって変わってくるので、すべてがそうとは言えませんが。
今回は特殊な工事を行いましたが、ブースターが設置されていたことなどから工事費用はかなり抑えられたと思います。
今回の工事費用
  • 20素子型フラットアンテナ設置(UAH800B) 22,000円
  • BSアンテナキット(本体) 7,400円
  • BSアンテナ壁面設置 13,000円
  • 屋根裏作業 5,000円
  • 配線用穴あけ 2,000円
  • 小計 49,400円
  • 消費税 2,470円

合計 51,870円(クレジットカード支払い) ※上記料金は工事を行った当時の料金設定となっており、現時点では変更されている可能性があります。

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