地デジブースター内蔵型の地デジフラットアンテナの設置は、ほとんどの場合お勧めしておりません

クラウンクラウンでは、工事の際に地デジブースター内蔵型の地デジフラットアンテナの設置は基本的にお勧めしておりません。
なぜなのか、順を追って説明してまいります。

ブースター内蔵型地デジフラットアンテナには、大きく分けて以下のようなものがあります。

  1. 標準的なアンテナに地デジブースターとBS混合入力が内蔵されているもの(※UAH201AS、U2SWL20Bなど)
  2. 標準よりやや小型の、屋内外併用型のアンテナに地デジブースターが内蔵されているもの(※U2SWLC3Bなど)
  3. 屋内用の地デジアンテナに地デジブースターが内蔵されいてるもの(※US120AWなど)
(1)について、例えばDXアンテナのUAH201とUAH201ASを比べた場合、もちろんほとんどの場合において後者の方が電波の受信は良好となります。
また、BS/110度CSアンテナの混合器を内蔵しているため、BSアンテナを同時設置した際に一本のケーブルで引き込むことができるため便利です。
ですが、これは多くの場合個人でDIYとして設置する場合や、一カ所のテレビにのみ直接配線する場合を想定しているように思えます。

まず内蔵されているブースターについて

内蔵されているブースターは利得(電波の増幅量)が20dB程度と、一般的な外付けブースターに比べて弱めとなっています。
とはいえ、メリットといたしまして、雑音指数が1.0dB以下などと、高品質なもの(プリアンプと呼ばれるタイプのブースター)が内蔵されているため、電波の弱い地域でその実力を発揮します。
ただし、この場合、ご自宅全部屋に分配してテレビを視聴する場合などは、更に一般的な外付けブースターを設置する必要が出てくる場合が多いでしょう。
BSの混合器につきましては、2017年2月時点で、4K8KフルスペックBSアンテナで使用される3.2GHzに対応しているのは、日本アンテナのUDF90のブースター内蔵タイプのみとなっております。そのため、その他のブースター内蔵型の地デジフラットアンテナのBS混合入力に4K8KフルスペックBSアンテナの同時設置の場合、4K8Kの一部チャンネルが将来受信できません。

(2)について、これは、室内のテレビ脇などにアンテナを設置する場合で、室内用のアンテナでは心もとない場合に使用するものと考えるといいでしょう。
他に、どうしても設置できるスペースが限られていて(諸事情により高さのない屋根裏に設置しなくてはいけない場合など)で、電波がギリギリの場合などで使用することもありますが、原則としてお勧めする工事ではありません。

(3)について、これは個人使用、屋内に置いて一台のテレビへの使用ということに限定され、あくまで簡易的なものとなるでしょう。
受信チャンネルによって、適切な位置や方向が変わることが多いので、こういった小型のアンテナの場合は受信チャンネルを変えるごとにアンテナの位置や方向を変える必要があるかもしれません。逆にいうと、動かしやすいため、その都度最適な位置に動かせる、とも言えます。

高品質な工事として、地デジブースター内蔵型の地デジフラットアンテナ設置をお勧めしない理由

当社では以下の理由により、原則としてこれらのアンテナ設置工事を承っておりません。
以前は、4K8Kのことを考える必要がない場合など、一部の事例ではお勧めしておりましたが、現在は原則としてお勧めしておりません。
  • ブースターの利得が弱いため、単体では建物全体の受信に不安があること
    ※通常当社で使用しているブースターの地デジ利得は最大で42dB程度のものとなります。
  • ブースターの利得が固定であるため、電波が強すぎる場所では定格超過を起こし、ノイズが入り最終的に受信できなくなる可能性があること
  • 電波が強すぎず、やや強めの場所ではちょうどよく使用できる可能性もありますが、周辺環境変化により上記の環境に陥る可能性があること
  • 電気を流さないと電波調査が行えないため、標準的なアンテナと比べて実機での測定がひと手間余分になることがあり、工事料金が大幅に下げることができないため、結果としてお客さまにメリットを提供できないこと
  • BS混合器が4K8Kに対応しておらず、将来4K8Kの受信の際にアンテナごと取り換える必要があること
    ※一部の4Kチャンネルには影響がありません。
  • BSを混合した場合、BS用ブースターは内蔵していないため、結局BS用ブースターを設置しなくてはいけなくなる可能性がたかいこと
  • 当社が在庫を多く抱えることにより、コストがかかり工事料金に転嫁する必要がでてきてしまうため

ではやはり、地デジブースター内蔵型フラットアンテナは使用するメリットがないの?

あくまで、当社のように家全体でテレビを観られるようにするための工事としての使い道、という意味ではお勧めしておりませんが、DIYで一部屋用のアンテナとして設置するにはお勧めです。
一般的な工事の装備を持っている場合、ブースター内蔵型と非内蔵型では取り付けの際の手間が変わりますが、一般の方が取り付ける際にはそれほど手間は変わりません。
そのため、材料費+手間を考えた時に、個人でのDIYではメリットがあると考えられます。
当社の工事の場合は材料費は単体のアンテナ+ブースターよりも下がるものの、手間賃(作業費)が通常のアンテナ単体を取り付けるよりも余分にかかるという意味です。

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