こんにちは。株式会社クラウンクラウンの松本です。
つい先日八木アンテナ株式会社から新型フラットアンテナ、VARTEがリリースされましたので、さっそくスペック比較をしてみました。
26素子相当の最高性能フラットアンテナと言うことで、ライバルはDXアンテナのUAH900(25素子相当)やマスプロ電工のU2SWL24(24素子相当)、来年発売予定のU2SWL26(26素子相当)と言えますが、今回はUAH900とU2SWL26が手元になかったため、それらとの比較は後日改めて行う予定です。
気象条件などによっても多少の受信レベルに変化があることから、今回改めてたくさんのフラットアンテナの測定を行いました。また比較の意味からも一般的な八木式アンテナも同時に測定しています。
 
今回測定したのは以下のアンテナです。
U26-B

U26-B(VARTE)

UAH800

UAH800

UAH810L

UAH810L

UAD1800

UAD1800(ブースター内蔵)

UAD1900

UAD1900(ブースター内蔵)

U2SWL

U2SWL

U2SWL20

U2SWL20

U2SWL20B

U2SWL20B(ブースター内蔵)

U2SWL24

U2SWL24

UDF80

UDF80

UDF100

UDF100

UW-19

UW-19(14素子)

UW-25

UW-25(20素子)

UBL-62DA

UBL-62DA(パラスタック14素子)

 
アンテナ 項目 16ch 20ch 21ch 22ch 23ch 24ch 25ch 26ch 27ch 28ch 30ch 32ch
MX※1 MX※2 フジ TBS テレ東 朝日 日テレ Eテレ 総合 大学 千葉 テレ玉
   
U26-B
26素子相当
VARTE(八木アンテナ)
利得 45.8 28.8 56.7 57.6 60.6 59.5 59.9 60.5 58.7 54.7 39.5 52.5
MER 30.0 14.5 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 26.2 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
UAH800
20素子相当
DXアンテナ
利得 44.1 27.7 56.3 56.6 59.3 57.9 57.8 59.6 58.1 54.2 37.0 52.6
MER 30.0 14.1 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 24.0 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
UAH810L
20素子
DXアンテナ
利得 43.5 27.7 56.4 56.9 60.1 57.7 58.0 57.8 57.5 53.6 36.0 52.8
MER 30.0 13.5 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 21.4 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3-5 0
   
UAD1800
20素子相当・ブースター内蔵
DXアンテナ
利得 61.8 43.5 73.6 73.0 75.4 74.9 74.1 75.8 74.2 70.5 55.4 67.9
MER 30.0 17.8 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 25.6 30.0
BER 0 7-4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
UAD1900
25素子相当・ブースター内蔵
DXアンテナ
利得 63.8 45.0 72.4 73.7 76.6 75.4 74.5 75.5 74.8 71.5 55.8 70.3
MER 30.0 17.8 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 27.6 30.0
BER 0 6-4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
U2SWL
14素子相当
マスプロ電工
利得 41.7 27.1 54.2 54.7 57.2 56.1 58.3 58.2 57.0 52.6 36.1 53.5
MER 30.0 12.1 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 23.2 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
U2SWL20
20素子相当
マスプロ電工
利得 45.1 28.1 57.3 58.2 60.6 58.6 58.9 59.6 58.9 55.1 39.1 52.3
MER 30.0 14.6 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 24.8 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
U2SWL20B
20素子相当・ブースター内蔵
マスプロ電工
利得 64.9 48.0 74.7 76.1 79.1 78.1 78.8 79.8 78.1 73.6 58.0 71.0
MER 30.0 16.8 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 26.4 30.0
BER 0 2-3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
U2SWL24
24素子相当
マスプロ電工
利得 45.7 29.8 58.4 58.6 61.7 59.6 60.3 61.2 60.5 56.3 40.6 50.8
MER 30.0 30.0 15.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 26.8 30.0
BER 0 4-2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
UDF80
日本アンテナ
利得 43.9 27.8 56.0 56.1 59.6 58.0 57.8 59.0 57.6 53.4 37.1 50.9
MER 30.0 13.7 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 24.6 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
UDF100
日本アンテナ
利得 45.3 28.0 56.6 57.0 60.2 57.7 58.0 59.0 57.5 53.9 38.8 53.0
MER 30.0 14.3 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 26.2 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
   
UW-19
14素子
八木アンテナ
利得 44.9 28.1 57.6 57.8 60.4 59.5 59.5 60.2 59.3 55.0 32.5 45.2
MER 30.0 14.7 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 19.1 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1-3 0
   
UW-25
20素子
八木アンテナ
利得 45.7 28.9 58.6 59.0 61.8 60.3 60.5 61.0 59.8 55.5 31.2 42.2
MER 30.0 15.2 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 16.8 30.0
BER 0 4-2 0 0 0 0 0 0 0 0 4-2 0
   
UBL-62DA
パラスタック14素子
DXアンテナ
利得 48.3 31.1 61.1 61.2 64.0 61.9 62.0 62.7 62.1 57.5 34.2 49.8
MER 30.0 17.1 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 19.5 30.0
BER 0 2-3 0 0 0 0 0 0 0 0 9-4 0
   
UW-25 + BU33L2
33dBタイプブースター
DXアンテナ
利得 75.3 64.4 88.1 88.5 91.4 90.7 90.7 91.5 89.9 86.5 65.2 73.0
MER 30.0 0.6 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 6.4 30.0
BER 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
 
  • 利得・・・電波をどれだけ強く受けているかの数値です。テレビに入る段階で推奨数値は47dB以上ですが、実際は40程度でもMERやBERの数値が良好であればほぼ問題なく映ります。 一般的な工事では、このアンテナ直下の利得が分配器などを通り、減衰してしまうためブースターを利用して数値を底上げします。33dBタイプのブースターであれば、最大で33dB程度の数値アップとなります。
  • MER・・・Modulation Error Ratio(変調誤差比)の略で、受信した電波の質を表す指標の一つです。25dB以上であることが、受信良好な状態の目安となります。測定器での上限は30dBです。 この数値は通常ブースターではそれほど改善が見られず、アンテナ直下で20dB未満の場合は受信が困難となります。
  • BER・・・Bit Error Rate(符号誤り率)の略で、受信した電波の質を表す指標の一つです。 デジタル信号のエラー率になりますので、数値が0に近いほど良好であると言えます。「2.00E-4(2.00×10-4)」以下ならば受信可能と言われます。これもブースターでは通常改善されにくいものです。
  • BERの表記は指数表示を簡略化したものです。 例えば4-3と言う表記の場合、実際の数値は4*10^-3つまり、0.004のことです。
    今回の測定データ 測定場所:埼玉県さいたま市岩槻区 放送塔までの距離と方角: (1)東京タワーまで 方角:172度34分08秒 距離:34,415m (2)東京スカイツリーまで 方角:160度13分19秒 距離:30,136m 測定高さ:地上高約8m
    なかなか特徴的なデータが得られましたが、今回もフラットアンテナ、八木式アンテナ共に同じ条件で測定しています。
    今回はブースター内蔵型の測定や八木式アンテナ+ブースター(出力MAX)も加えてあります。 なお、16chは既に東京スカイツリーから出ているMXテレビの電波で、20chは東京タワーからのMXテレビの電波ですが、こちらは段階的な減力が行われています。
    今後アンテナの取り付け方やフォルムなどの比較を行っていく予定です。

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