こんにちは。
クラウンクラウンの松本です。
 
東京タワーから東京スカイツリーへの電波発信移行スケジュールが遅れています。

もともとは2013年1月を予定しておりましたが、現在公式発表では2013年春となっています。
東京スカイツリー移行推進センター(http://t-sapo.com/)へ直接問い合わせたところ、やはり現段階では何月と明言できない状況だそうです。
こちらが工事会社と言うことで技術の方につないでいただき、色々と情報交換を行うことができました。
 
色々なニュースでも取り上げられていましたが、この移行延期の原因は「思ったよりも電波障害が多く発生している」と言うことです。
 
以前からこのサイトや本社サイトなどでもお伝えしてまいりましたが、弊社近辺で東京スカイツリーからの試験電波を何度も計測していますが、いずれも電波の受信状況が良くなっています
それなのに電波障害とは??
そう思われた方も多いのではないでしょうか。
実はこの電波障害の多くは電波が強くなりすぎたために起きた障害なのです。
東京タワーからの電波出力と東京スカイツリーからの電波出力には差がないのですが、思ったよりも良く電波が通ってしまった、と言うことになるのでしょうか。
あまり知られていませんが、電波も強くなりすぎると受信障害を起こします。
アナログの時は白っぽい横縞が画面に現れるなどの現象が起こりましたが、地デジに関しては全く映らなくなります。
やや強すぎる場合はブロックノイズが出る場合もありますが、基本的には映らなくなると言って間違いありません。
現在幾度かの試験電波の弊社測定結果では、電波受信強度(受信電圧)が10dBμV程度上がっています。
※計測場所:さいたま市岩槻区、桶川市、入間市
移行推進センターの方のお話でも、概ね同程度の上昇が計測されているようです。
特にブースターを利用している家屋でのブースターの利得のあげすぎや、集合住宅、ビルなどで2次以降のブースターへの過入力などが起きているようです。
こういったタワー移行による障害対策を移行推進センターで面倒をみるとしている以上、この問題をうまく解決するための準備期間が必要だということでしょう。
 
今の時期に自宅が竣工されて、今は電波がちょっと弱いけどもう少し待てば・・・と期待されていた方には大変残念なニュースではありますが、スカイツリー移行時には新たなフラットアンテナもリリースされていますので、楽しみに待ちたいと思います。